2010年8月23日月曜日

2010/08/22

東京大田区で、104歳の女性の白骨化した死体が見つかり、その長男(64)が逮捕された事件。

長男の手帳には、母親の死亡した日のことも書かれていたと言う。

死亡した母親は、リウマチでずっと病床にいたという。食事の世話をしていた長男は、ある日から、母親が食事をしたくないと言い出し、その言葉に従い食事を与えることをしなかったそうだ。母親としては、息子に迷惑をかけたくなったからだと言う。長男は、そう言っていたらしい。お金の問題だ。

長男は新潟で暮らしていて、その頃から消費者金融に借金をし、文京区の母親の住む実家に戻っても、借金を繰り返し、金がなかったのだそうだ。

母親に与えられていた年金は、「悪いことだとは知りながら」長男が生活のために使ってしまったらしい。

またひとつ、何とも、陰惨で、惨い事件が起こった。

――こう言う事件を新聞で読むと、いたたまれない気持ちになる。

ボクのような自由業の人間は、言わば明日をも知れない運命にある。決して人ごとではないのだ。

ぞっと鳥肌が立ってしまい、どうしていいか判らなくなってしまう。

嫌だな。

金の苦労で終わるような社会が良いわけがないのはみんな判っているくせに、政治は、ちっともそこに目を向けようとしない。

政治家は、かつてのアカ狩りのように、「社会主義的」を忌み嫌い、あたかも悪い傾向のように指摘する。働かざる者、食うべからずって訳だ。

あたかも人間の資格が、働いて金を稼ぐことのようになっている。

民主主義が一番と、金科玉条のように声高に叫ぶが、今の日本のどこに民主主義があるのか? 資本主義しかないではないか! 

こんなことを書くと、怠け者の考えだと人は言うだろう。

確かにこんなことを、成功者は書きやしない。

日々の食い扶持に困ることのない人たちにとっては、「寝言」にしか聞こえやしないだろう。

個々の人間にとっては、個々の事情と言うものがある。

確かに、前記の長男のしたことは、決して見上げたことではない。

しかし、だからといって、長男を非難することが出来るんだろうか? ボクだったらどうするだろう? 同じことをしたんじゃないだろうか?

判らない。

働いて、金を稼ぐことが苦手な人たちを、社会的に欠陥を負った人たちと人は呼ぶ。あるいは怠け者と。

そんな人たちへのケアは未だなされないままだ。

その人たちには、死ぬことしか残された道はないのだろうか?

しかし、朝日新聞なんかは、こう言う事件に、冷淡てどういうことなんだろうな。

サッカーの日本代表の監督捜しが難航しているなんて記事が、二面に出てるけどね。



テレビを見てたら、小沢一郎が総理大臣になったら、民意が許さないとか言ってたが、本当なのか? と、思う。

何かしてくれそうなのって、もう、あの人ぐらいしかいないんじゃないかな。

政治家ってのはほんとに胡散臭いが、テレビで政治のことを興奮して話すタレントもどきは、もっと胡散臭いな。

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